英語解説でよく見かける『「依頼」の場合は「△△ing!」。「許可」の場合は「Would you mind if I 過去形 △△~」と覚えてください!』ってやつ、私にはまったく響かなくて、何回繰り返してもまぁ覚えられない。まず、「依頼」か「許可」かを判断するステップを踏まなければならないし、「覚えて使いこなせ!」という威圧感(笑)が私をますます反抗的にさせたのだ。
でも、「ここ、座ってもいいでしょうか…?」「よければ少し教えて欲しいのですが…。」のように、少し配慮を含んだ表現を使いこなしてみたい。ほんの少しでも格好良く、礼儀正しく言ってみたい!というわけで、Would you mind ~ の使い方を調べてみた。
これは「依頼」?それとも「許可」?
Would you mind ~ は直訳すると「あなたは気にしますか?」ということなのだが、「○○(主格)が△△(動作)するのをあなたは気にしますか?」という作りになっているらしい。○○に入るのが You の場合、「あなたは、あなたが△△するのを気にしますか?(依頼)」となり、○○に入るのが I の場合、「あなたは、私が△△するのを気にしますか?(許可)」となるようなのだ。
ただこの前者、「あなたは、あなたが~」とちょっとくどい。だから後半の主格は省略して △△ingとしていて、一方後者は、主格が明確に異なるために、SVから始まる文を後ろに足すのだそうだ(Geminiさまからのご教授)。
つまり、主格が1つなのか2つなのかを見極めると、『「依頼」だから △△ing 、「許可」だから if I 過去形』といった判断すら要らなくなる…と。
主格が異なる:「もし私が△△したなら」と足して Would you mind if I 過去形 △△ ~
主格が重複したら省略する。それだけ。なんだ、簡単な事だったじゃないか(腑に落ちた)。
Would you mind ~の例文
まずは行動の主体が You(主格が重複)の例。日本語訳はあえてくどい表現を残しておく。
- Would you mind repeating that?
(あなたは、あなたがもう一度言うことを気にしますか? = もう一度言っていただけますか?) - Would you mind waiting here for a moment?
(あなたは、あなたがここで少し待つのを気にしますか? = ここで少々お待ちいただけますか?) - Would you mind helping me with this?
(あなたは、あなたがこれを手伝うのを気にしますか? = これを手伝っていただけますか?)
続いて、行動の主体が I(主格が異なる)の例。
- Would you mind if I asked a question?
(あなたは、私が質問したら気にしますか? = 質問してもよろしいですか?) - Would you mind if I took a break?
(あなたは、私が休憩したら気にしますか? = 休憩してもよろしいですか?) - Would you mind if I joined you?
(あなたは、私がご一緒したら気にしますか? = ご一緒してもよろしいですか?)
「返事は本来の意味と逆になる」も呪いだ
「Would you mind ~ と話しかけられたら、答え方には気をつけろ!日本語の返事の仕方とは逆だから!」と口酸っぱく言われたものだが、この訳の分からなさが英語嫌いになる一因だったのでは?と今は思う。「気にするのか?」と聞かれているのだから、それを踏まえて素直に答えれば良いのだ。
「気にしないよ!OK!」と返事したい場合に使えるフレーズを挙げておく。
- No, not at all. (全然気にしませんよ。 = もちろん!)
- No, go ahead. (気にしませんよ。どうぞどうぞ!)
- Of course not. (もちろん気にしません!)
- No, that’s fine. (いいえ、大丈夫ですよ!)
次は断りたい場合。普通に「ごめんなさい。」「実は…」と答えればよろし。
- I’m sorry, but… (すみませんが、ちょっと…)
- Actually, I’d rather you didn’t. (実は、遠慮していただけると助かるのですが…)
ちなみに、はっきり Yes と答えてしまうと印象が良くないんだと。確かに「気にしますか?」と聞かれて 「ああ!気にするとも!!!」とは言わない(笑)。これは日本語も同じ。
Would you mind ~ 会話例
というわけで、以下、会話例。
- Would you mind opening the window?(あなたは、あなたが窓を開けることを気にしますか?)
→ No, not at all.(全然気にしないよ = 開けるね) - Would you mind if I sat here?(あなたは、私がここに座ったら気にしますか?)
→ No, go ahead!(気にしないよ。どうぞどうぞ!) - Would you mind if I smoked here?(あなたは、私がここで煙草を吸ったら気にする?)
→ Actually, this is a non-smoking area.(実は、ここは禁煙エリアなんです = 気にします)
実践:瞬間英作文
よく使いそうなものから練習だ。
「最後の1枚のピザ…私が食べたらあなたは気にしますか?」
「どうぞ!」
No, not at all! Go ahead.
「その……独特なシャツをどこで買ったか教えていただけますか?」
「もちろんです!火星のヴィンテージショップで見つけたんです。」
Of course not! I found it at a vintage shop in Mars.
「もし私が、今この場所で、踊り始めたとしたら……気にされますか?」
「実は、ここ、図書館のど真ん中なんです…。ですので…はい、困ります。」
Actually, we’re in the middle of a library… so yes, I would mind.
どうでもいい編集後記
いつなんどきでも備えというものは大事でね。仮に、「そんなことあるわけないでしょ!」というシチュエーションだったとしても、想定しておくに越したことはないわけですよ。いざという時のためにね。例えばこんなシチュエーション。
「Would you mind if I showed you something… special?」
そういうときはなりふり構わず、
「Yes! Yes! Yeeeeeeees!!!!」
と叫びながら逃げるのだ( 正しい Yes の使い方)。